ペーパードーム園区案内


1.桃米社区とは

 


地震で大きな被害
ペーパードームが再生した地・桃米とはどんなところでしょうか。台湾の地図のちょうど中心のあたりに位置する、海抜400〜800メートルの山村です。1995年9月21日に発生した地震で、369戸のうち168戸が全壊、60戸が半壊という大きな被害を受けました。若者が都会へ流失するなど以前から衰退傾向にあった桃米は、地震で大きな打撃を受け、村民たちは復興の方向が見いだせず途方にくれました。


自然・生態をテーマに復興
しかし、やがて「この地には自然しかない」ことを逆手にとって、蛙、トンボ、植生など豊富な自然生態をテーマに復興村おこしを進めることを決めました。それ以来、村民自身で生態公園を整備し、自ら自然を学習し、そして外から自然を楽しむ人たちを迎えるといった活動を、地域の力量を高めることを基本にした社区営造(まちづくり)方式で進めてきました。現在は、村に民宿も整備され、多くの人たちがこの地を訪れるようになっています。新故郷文教基金会は、震災後一貫して桃米のまちづくりを支援してきたNPOで、ペーパードームの台湾再生に中心的な役割を担いました。

 


2.ペーパードーム園区

 


桃米に移設・再生されたペーパードームは、周りにいくつかの建物や池、広場などが配され、全体が一つの園区になっています。(紙教堂Paper Dome新故郷見学園区)
主な施設:
   * 紙教堂PaperDome
   * 紙舗(地元の紙産品の売り場)
   * 軽食コーナー
   * 「Loving」複合式空間(喫茶や食事、まちづくり産品の販売など)

ペーパードームは、講座、音楽会、婚礼など各種用途に利用できます。また、園区では、周辺地域と連携して、まちづくり学習、自然生態学習、野外自然料理など、各種見学のコーディネートもしてくれます。

        ●開園時間: 平日 9:00~20:00
                  休日 9:00~21:00
               *第1水曜日は休園(但し、祝日に当たるときは開園)

        ●入園料 100台湾元

       住所:南投県埔里鎮桃米里桃米巷52‐12号
       電話:049-2914922        

 

 

3.交通・宿泊案内

 
交通案内
日本から行く最も一般的な方法を紹介しましょう。
国際空港・桃園空港に着いたら、まずバスかタクシーで高速鉄道の桃園駅へ行き、高速鉄道に乗って台中駅で下車、そこでバスに乗り換えて現地へ行くのが良い。
高速鉄道台中駅(在来鉄道では烏日駅)の1階から埔里、日月潭方面行の南投客運バスに乗る。日月潭行きバスの場合は、運転手に「桃米(タオミー)」で降りる旨知らせておくとよい。下車して徒歩5分で着く。埔里行きバスの場合は、終点埔里で下車しタクシーに乗るかバスに乗り換える。台中駅から1時間〜1時間半程度が目安。

宿泊
宿泊は、村内に20軒以上の民宿があり、ゆっくり過ごすにはお勧めだ。それぞれ特色があるが、全体に清潔である。朝食のみで夕食はない。ホテルは、近くの埔里市街地に数軒ある。


4.周辺の見所

周辺は見所が多い。
 *日月潭(どの案内書にもある有名観光地、国家風景区)
 *埔里市街地(このあたりの農山村地域の中心市街地)
 *霧社 廬山温泉(霧社事件があったことで知られる)
 *921地震教育園区(921地震で倒壊した中学を震災学習記念館にしたもの。当時の建物や断層も見ることができる)
 

ペーパードーム台湾再生

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ペーパードーム台湾再生物語

神戸たかとりにあったペーパードームが、2008年9月台湾の埔里鎮桃米村に再生した物語。
(2012年2月・168頁 カラー)
中国語もあります

ご希望の方はお問い合わせください。(実費1000円 送料別)